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新宿デリヘル無料官能小説

デリヘル嬢を買うということ:デリヘルを通して磨いた変わったこと、変わらないこと

デリヘル嬢を買うということ

幸恵を部屋に招き入れ、幹夫は彼女をじっと見つめていた。
幸恵のほうも、目線を固定したまま一切動かない。
かつて、新婚だったころの時期を思い出すようだ。

ただ、あの頃の二人はこれからの希望に満ち溢れ、お互いの瞳の中にきらきらとした宝石を見出していた。
しかし、今の二人の間にあるのは疑念と困惑、そして冷え切った怒り。
幸恵の瞳の中できらめいていた宝石は、光を失い、ただの石になってしまっていた。
その美しさを、酒に酔いながらも新宿の夜景に例えていたことを思い出す。
あの日は、もう二度と戻ってこなかった。

「わたし、どうすればいいの」
「どうすればいいって?」
「わたし、あなたともう一度――えっ」

抱き寄せると、幸恵が瞳を丸くした。
甘い、しかし、煙草が混じった臭いが鼻をつく。
風俗の世界で生きてきた、新宿で暮らしていた頃とは違う、雌の香りだった。

「今は、その話はいい」
「……うん」
「君はデリヘルで呼ばれたんだから、俺に対価分のサービスをしてほしい」
「わかった」

うなずく幸恵。瞳からは何の意思も読み取れない。
気持ちの整理がつかなかった。

彼女を心から愛し、そして、庇護しておきたいという気持ちは沸々と湧いてくる。
その中には、もう一度彼女と夫婦として過ごしたいという願望もあった。
一方で、いまだに彼女を恨み、許せないと叫び続ける自分もまた存在している。
裏切り者に情けをかけることはない。そのままデリヘル嬢として一生を過ごしてしまえと、ののしり続ける自分もいる。
そのどちらもが幹夫で、そして、どちらもが幹夫の本心ではなかった。

だから、幹夫は彼女を抱くことにしたのだ。
彼女の暖かい肉体が、何かを決断させてくれることを期待して。

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デリヘルを通して磨いた変わったこと、変わらないこと

幸恵と唇を重ねる。
身体を洗いもしていなかったし、服も着替えていないが、幸恵は嫌がらなかった。
リップクリームを多用しているのか、その唇には弾力と艶がある。

一方、幹夫の唇は乾燥していて、ささくれだっていた。
幸恵が、幹夫の唇を、そっと舐めつける。
乾燥した唇が水分を取り戻す。返礼の代わりに下唇を舐めると、使用しているリップクリームの味なのか、薬のような味がした。

幸恵が、頭の後ろに手を回し、口の中へと舌を押し入れてくる。

昔は、そんなことは決してやらなかった。
デリヘルを経験して、獲得してきたテクニックなのだろうか。

――他の男に対しても、こうして、唇を重ねていたのだろう。

それを思うと、幹夫の心に奇妙な感情が生まれた。
紫炎のような嫉妬が、めらめらと心の中に生まれてくる。

この女をもう一度自分のものにしたいという独占欲が心を燃え上がらせたのだ。
この女は、かつて自分だけのものだった。
それをもう一度手に入れる。身体のつながりによって。

人知れず決心して、幹夫は幸恵の服の中に手を滑り込ませ、わざといやらしい音を立てて舌を吸った。

すると、幸恵はびくん、と身体を震わせる。
ブラジャーのホックは外さず、その周りをいじらしく撫で回すと、上気した声をあげた。

いつもどおりだ。何も変わらない。
背中が性感帯なのも。
舌を吸われると身体を震わせるのも。

幹夫が浮気調査に行き、そして、決別の原因を作ってしまった日から何も変わらない。

「幸恵……」
「もっと、なまえ、よんで……」
「ゆきえ……ぇっ」

声を荒げて、幸恵を押し倒す。
もう一度唇を重ねると、幸恵は甘い口付けで応えた。
彼女の口の中は、苦い煙草の臭いがした。

いつはじめたのだろうか。

幹夫と別れたときか。
或いは、復縁屋に行き、よりを戻そうとしたときか。
それとも、別れさせ屋に金を使い切ってしまったときだろうか。

それはわからないが、幹夫の知っている幸恵は、煙草を嫌う女だった。

「煙草、はじめたのか」
「……そうじゃなきゃ、やっていられなかったの」
「そうか」
「でも、やめる。あなたがいるのなら、煙草なんて、必要ない」

はにかみながら微笑む幸恵。
笑うと、1年前に比べて増えた皺が、より目立って見えた。
しかし、そこに刻まれた皺は苦労の証。
彼女が、1年前よりも成長した証だった。
それを考えると、心が揺らぐ。
彼女は十分、後悔をした。それを許すのが、男というものではないだろうか。

――ああ、許そう。許すとも。

彼女を許す。そして、願わくばもう一度愛したい。
幹夫は、いつの間にかそう考えていた。
キスをして、身体を重ねることで、心の中に隠れ沈みきっていた愛情が、芽を出したのだろうか。

「俺、悪かった。君の不倫は、許すべきだったんだ。
俺にも悪いところがあった。君の心が俺から離れるのを、気づいてあげられなかった」

「ううん。わたしの心が弱かったの。
あなたに、自分の不満をぶつける勇気がなかった。
あなたに嫌われるのが怖くて、いつの間にか、あなたを避けるようになった」
「いいんだ、もう、いいんだ」

「……私、あなたと復縁したい」
「俺もだ。君を、もう一度愛するチャンスをくれないか」
「……よろこんで。幹夫」

ほろほろと、幸恵の目から涙が伝う。
透明な、美しい、真珠のような涙だった。

その身体に刻まれた皺も、やつれきった瞳も、今は全てが愛おしい。
幹夫は初めて幸恵の目を見て微笑み返すと、ブラジャーのホックを外し、自身も服を脱いだ。

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