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新宿デリヘル無料官能小説

「元」デリヘル嬢との生活――エピローグ:デリヘルの経験を通して――身体で感じる愛、心で感じる愛

新宿デリヘル無料官能小説 – 「元」デリヘル嬢との生活――エピローグ

「幹夫、ご飯だよ」
「ありがとう」

台所から、幸恵が大皿を持ってくる。
幸恵が、まだ片付け終わっていない幹夫の服などを避けながら、新調したテーブルの上に大皿を置いた。
クリームと卵が合わさった、ほんのりと甘い香りが立ち込める。
身体を起こし、大皿に乗ったものを見た瞬間、幹夫の腹がぐぅ、と音を鳴らした。

カルボナーラ。

幹夫の好物だった。

「すっごく久しぶりに、作ってみたの。食べてみて? ちょっと、変かもしれないけど」

頷いて、添えてあったフォークで滑やかな麺を絡めとり、口の中に放り込む。
チーズを加えたのか、ほんのりと、チーズ特有の風味が口から鼻の奥に抜けていった。

美味しい。

けれど、それは幹夫の記憶の中のものと違った。
幹夫の記憶の中にあるカルボナーラは、より塩味が濃い。
チーズも入っていないし、クリームの量は少なめ。

――今思い出してみれば、それほど美味しくなかったように感じる。

幹夫は自分の中でそんな逡巡をしながら、二口目を巻き取った。
あらびきがまぶしてあることに気がつく。
これも、記憶の中のカルボナーラにはなかった味付けだった。
「どう?」
「ああ……」

そわそわしながら、幹夫の目を覗き込む幸恵。
まるではじめて料理を作った少女だ。
その様を可愛らしく思いながら、精一杯優しい笑顔を浮かべて、返答する。

「とても美味しいよ。君の料理は最高だ」
「やった! ありがとう、幹夫! 大好き!」

手を叩いて喜ぶ幸恵。
瞳の中で星が弾け、新宿の街灯にも劣らない光がちかちかと光った。

俺は、この少女のような女性が、自分を裏切ったことを信じられなかった。
だからこそ、他者の目で――浮気調査という目で――確証を得ようとしたのだろう。
けれど、それは間違いだったと思っている。
幸恵はたぶん――俺の愛情を確かめたかっただけなのだ。
だから、俺が自分ではなく他者の目を使ったことに激昂した。
その心を、俺は理解してやれなかった。

たぶん、幸恵はずっと、俺が好きだったのだ。
俺を取り戻したいからこそ、別れさせ屋に行き――
俺とまた生活したいからこそ、復縁屋に行き――
そのための資金を稼ぐために風俗に、デリヘルに身をやつした。

全て、俺を想うがための行動だったのだ。

興信所のようなところなんて、俺たちには必要なかった。
俺が彼女を信頼し、彼女に直接問いただせば、それでよかったんだ。

許すのは、俺じゃない。
俺は、許される方だ。

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デリヘルの経験を通して――身体で感じる愛、心で感じる愛

「そうだ、幹夫」
「どうしたんだ」
「どうしてデリヘル呼ぼうと思ったの?」
「ああ、それは……」

ふと、思い返す。どうして呼んだのだったか。
ただ、なんとなく女性を抱きたい、と思っただけだ。
なぜその日、女性を抱きたいと思ったのか、全くわからない。
寂しかったのだろうか。

「……なんとなく、女を抱きたかった」
「ふぅん。それなら、もっとオプションつけれる子を呼べばよかったのに。
コスプレとか、ああ、確かニューハーフの子もいたかな」
「ううん。なんでだろうな。別にどんな女でも良かったんだ。あの時は」
「わたし、レズじゃないけどなんとなくわかる。
女の子を抱くと、安心するんだよね」
「まぁな。でも、そこまでこだわらなかったおかげで、君にまた会えた。
こうして、二人で話せる。過程なんてどうでもいいじゃないか。君と俺がいる。それで十分だろ?」

言ってから、幹夫は自分の顔がかっと熱くなるのを感じた。
気障過ぎる台詞。動作。まるで恋愛に盲目な学生だ。
案の定、幸恵がからからと笑い出した。
手を叩きながら、目を細めて笑う。
その笑い方は、昔から何も変わらなかった。

「うん、うん、わたし、君のそういうところ、やっぱり好き」
「今のは、なんだ、ちょっと、アレだったな……」
「『君と俺がいる』だってぇ! あははっ、面白い」
「わ、悪かったな。ちょっと、その、言葉が思いつかなかったんだよ」

そっぽを向いて、カルボナーラを口にしようとすると、幸恵の細い指が、左手に添えられていることに気がついた。
その、しなやかで華奢な指から、暖かな温度が伝わってくる。
彼女の体温は、幹夫よりも少しだけ高いようだった。
思わず、振り向く。
満天の星空が、長い睫毛に覆われ、瞳の中で瞬いていた。

「嬉しいよ。ありがとう」

ささやくような言葉。どこか、寂しさを感じさせるような笑顔。
愛しい感情が、荒波となって心を攫っていく。
手を握り返した。そこに、彼女はいる。彼女を抱きたい、心から愛し合いたいという気持ちが、どこからともなく湧き上がってきた。
その手を引き寄せて、唇を寄せる。甘い香りの息遣いが、鼻腔を刺激した。

「幸恵」
「ん、まって。カルボナーラ食べてからね」
「あっ」

あわてて、元の位置に戻る。

――君が魅力的すぎて食べるのを忘れていた――

そんな言葉が出てきたが、口から出る前に喉奥へと飲み込んだ。
また、笑われてしまうだろう。

「それと」
「どうした?」

口にカルボナーラを放り込みながら問い返す。
恥ずかしいことに、股間はすでに大きくなっていた。

「新宿に買い物にいってから」
「……ああ、もちろん」

幹夫は頷いた。
確かに彼女を抱きたいと思ったが、今すぐでなくてもかまわない。
彼女といられれば、それでいい。

もう、寂しくなかった。