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新宿デリヘル無料官能小説

まさかの再開! デリヘルでのめぐり合い:デリヘルでの再会――幸恵

まさかの再開! デリヘルでのめぐり合い

33歳サラリーマン。年収は520万円。アパート暮らし。
趣味はゴルフ。よくやさしいといわれます――
「出会い系サイト」に書き連ねた自分のプロフィールを見返しながら、武田 幹夫は溜息を吐いた。
スマートフォンの上部では、出会い系サイトの常套句である「みんな出会える」だとか、「結婚前提に」だとか、口当たりのいい文句が並んでいる。

全部嘘っぱち。何一つ真実のない宣伝文句である。
なぜなら、こうして、幹夫は出会えないどころか女性からのメールが一通も来ないからだ。
悪いことは何一つ書いていない。
部屋を汚す悪癖があること、トイレは全裸じゃなければできないこと、一度決めたら融通が利かないこと――そして、離婚した経験があること――

欠点を挙げだせばキリがないが、サイトから浮かび上がる幹夫の姿は差し当たりのない人物のはずだ。
しかし、連絡は一通も来ない。

「本当につまらない人間ね!」

ある女性に――「元」妻に言われたことが頭の中で反響した。
ああ、そうさ。俺はつまらない人間さ――

それでも、新宿のアパートに居を構えて、それなりの会社でそれなりの地位を築いて、もしかしたらもう少しでマイホームがもてたかもしれなかったのだ。

それを、「彼女」はぶち壊した。自分から。

幹夫は、幾度目かも知らない怒りを拳に握りこんだ。
もし会えたら――会えるはずもないが――胸の内に溜め込んだ怒りを、全てぶつけるつもりだった。
汚い部屋。ゴミは散乱し、食べかけのものは転がり、物は溢れている。
渋谷の外れにある、安いアパート。
今や、それが幹夫の居住スペースだった。
新宿のアパートは、「彼女」の匂いが残っていて嫌だった。
それに、あのアパートは、一人では広すぎたのだ。

「すいませーん」

呼び鈴が鳴り、女性の声が耳に入ってくる。
デリヘルの女性だろう。なぜか今夜は、女を抱きたい気分だったのだ。
スマートフォンを布団の上に投げ捨てて首を捻り、足の踏み場を探しながら玄関に向かう。
顔写真のない嬢だったが、直感的に彼女を抱きたいと思ったのだ。
扉の向こうにある運命的な出会いを少しだけ期待しながら、Tシャツの皺を伸ばし、鍵を開けて扉を開く。

思考が、凍りついた。

「――そんな」
「え、どうして」

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デリヘルでの再会――幸恵

お互いに凍りついたまま、少し時間が経っていた。
まるで一瞬時が止まったようだった。
忘れもしない、その顔。多少化粧は厚くなり、少しだけ皺も増えたが、4年間連れ添った顔を、忘れるはずもなかった。

「幸恵」

声に出すと、凍りついた時が音を立てて融解する。
幸恵。
幹夫がかつて、最も愛した女性。
幸恵。
ヴァージンロードで、一生を誓った女性。
幸恵。
掴みかけた幸せを、一日にして崩壊させた女性――

「……あ、そんな」
「幸恵なんだな」
「幹夫、なの」
ゆっくりと頷く。

その、まばらな前髪も、トレードマークのポニーテールも、愛らしい二重の瞳も、ほとんど変わっていなかった。皺の増えたこと以外に変わったとすれば、瞳に生気がなく、疲れきっていることだ。

「……私だとわかっていたんじゃないの」
「いいや。君だとは思わなかった」

ほんの数分前までは燃え上がる怒りが頭頂を焼かんとしていた。
実際にあったら、怒りのままに強い言葉をぶつけようとも思っていた。
しかし、今、実際に彼女の姿を――疲れきって、やつれた幸恵の姿を見ると、途端に庇護の気持ちが湧いてきて、あれほど心を焦がしていた怒りはどこかに消えてしまっていたのだ。
俺は甘い、本当に甘い。
あんなことがあったというのに、一度裏切られたというのに、また彼女を信じようとしている――

「その……」
「幹夫。私、謝りたかったの。
でも、あのときは、かっとなっちゃって。その」
「……」

一年ほど前のことを思い返す。
当時幸恵と幹夫は夫婦で、全てうまくいっていたはずだった。
しかし、あの日――雪の降りしきるあの日、全てが変わってしまった。
きっかけは、彼女の帰りが遅いこと。
最初は何も思わなかったが、それが何日も続くと、幹夫も不信感を募らせていった。
そしてついにその日、幹夫は探偵事務所に浮気調査の依頼を出したのである。
探偵は優秀で、あっさりと幸恵の浮気を掴んだのだった。

「私、後悔してる。本当にごめん」
「それなら、どうしてすぐに俺のところに帰ってこなかった? 二ヶ月は待ってた」
「私、できるなら復縁したい。だから、その、復縁屋に行ったの。
けれど、あなたが他の女と一緒にいたら嫌だから、別れさせ屋にもいった。
でも、調査を繰り返すうちにお金が足りなくなって、気づいたらあなたはいなくなって……」
真剣な言葉。瞳には涙が浮かび、唇は震えている。

風俗に身を投げ、そして何人もの男に抱かれたであろう肩を震わせる。
その姿はあまりに小さく、弱い。まるで折れかけの小枝だ。
――不倫がわかったとき、俺も必要以上に怒鳴りつけてしまったかもしれない――
一度の浮気くらい、見逃してやってもよかったのではないか。
幸恵が愛想をつかしたのは、自分の器量の小ささも原因だったのではないか。

幹夫は逡巡し、そして、幸恵を抱き寄せた。
彼女は裏切り者。幹夫の気持ちを裏切った裏切り者。それは確かだ。
しかし、その裏切り者を、心から愛してしまっているのもまた真実だった。